葬儀に参列した人やお供物や香典を包んでくれた人には感謝の気持ちを表さなければいけませんが、返礼品という形を取ることが多いです。その返礼品には、大きく分けて3種類あり、通夜や会葬返礼品や香典返しなどがあります。
まず、通夜に参列してくれたことへのお礼とした渡す品物がありますが、これはお茶やコーヒーなどの飲み物となることが多いようです。次に、葬儀の参列者に返礼するものは、タオルやハンカチなどの日用品が一般的ですが、この品は香典を持参しない人にも贈ることになっています。
香典返しについてはよく知られているものの、簡単に解説すると、香典額の2分の1から3分の1の品を返すのが普通で、四十九日後に返礼をします。香典返しには熨斗(のし)を付けるのが基本で、仏式の場合、表書きは「志」とし、水引は黒白結びきりを選ぶのが全国共通の慣例です。
熨斗については地域や宗教によっても違うので、間違わないようにしなければいけません。なお、弔電をいただいた人には、必ずしも品物で返礼するとは限らず、お礼の手紙や言葉だけで済ませても構いません。それから、企業や団体に香典返しをすべきかですが、これはその組織の規模や故人との関係性で判断すればいいでしょう。