一昔前までは菩提寺と檀家の関係が巧く維持されて先祖の供養が続けられてきました。ところが、多くの人が地方から仕事を求めて大都市圏に引越して生活拠点を構えたことで事情が変わってきたわけです。大都市圏で数十年暮らして亡くなると遺族は葬儀を自宅近辺で行い、墓参りの利便性を考えて墓地も近辺に用意するようになってきました。こうして、先祖が築いてきた地方の菩提寺との関係が縁遠くなってしまうケースが増えてきたわけです。